お役立ち

フォローアップミルクの危険性を解説!必要ない?離乳食とどっち優先?

フォローアップミルクの危険性を解説!必要ない?離乳食とどっち優先?

この記事では、赤ちゃんに与える「フォローアップミルク」に危険性があるのかどうか調査しました。子育ての経験がある人でも、もしかするとフォローアップミルクを使ったことがない人もいるかもしれません。赤ちゃんは母乳かミルク、そして離乳食とステップアップし、成長過程でフォローアップミルクを通らない子もいるからです。

では、フォローアップミルクに危険性があるという説は事実なのでしょうか?フォローアップミルクは赤ちゃんに必要なのか、どのタイミングで与えるのか、解説していきます。

フォローアップミルクの危険性を解説

フォローアップミルクは、その名前からして「子どもの栄養補給をフォローアップする」というイメージが抱かれやすいですよね。確かにフォローアップミルクは、母乳や育児用ミルクから牛乳に以降するまでの間、主に子どもの鉄分不足を解消するために開発された飲み物です。そのため、フォローアップミルク自体に危険性があるとは考えにくく、あくまで各メーカーが赤ちゃんの健康のために尽力して作っている商品。

しかし、使い方を間違えると危険性も高くなるようです。

フォローアップミルクの役割とは?

母乳や育児用ミルクを卒業し、離乳食から幼児食へ移行する子どもは、たんぱく質、脂質、鉄、カルシウム、ビタミンなどの栄養素が失われやすい傾向にあります。また離乳食の進み具合によっては、食べ物から鉄分を摂取しづらいことも。そんな不安定な子どもの栄養バランスを助けてくれるのが、フォローアップミルクです。

フォローアップミルクは飲み物として与えるだけでなく、離乳食に混ぜて使うこともでき、適度な甘みがプラスされて離乳食が食べやすくなることも期待できます。

参考サイト:雪印メグミルク

虫歯や肥満のリスクが高まる

フォローアップミルク自体は危険性の高いものではありませんが、子どもの栄養補給をフォローアップミルクに頼りすぎてしまうと、虫歯や肥満のリスクが高まるそうです。なぜならフォローアップミルクには糖分が含まれるため、飲んでから歯みがきをせずに寝ることで虫歯のリスクが高まるからです。

また一部の小児科では、フォローアップミルクはたんぱく質を含むため、飲みすぎることで肥満の懸念がされているそうです。

フォローアップミルクは必要ない?

フォローアップミルクは、必ずしも赤ちゃんに必要なものではありません。そもそもフォローアップミルクは離乳食が始まった子どもにとって「牛乳の代用となるもの」。赤ちゃんにとっての必要栄養素が含まれる「育児用ミルク」とは全く別物であり、フォローアップミルクを必ず与えなければいけないものではありません。

離乳食の進みが遅かったり、食べないものが多く栄養が足りていない可能性があったりすれば、フォローアップミルクの力を借りることができます。

「9ヶ月でフォローアップミルクに変える」は間違い

フォローアップミルクの多くは「9ヶ月から」という表記がされています。そのため「9ヶ月までは育児用ミルクか母乳で育て、9ヶ月からはフォローアップミルクに変える」と考える人が多くいるようです。

しかし、医学的にフォローアップミルクは必要ないと考えられているそうです。育児用ミルクには、赤ちゃんに必要な最低限の栄養素が含まれていますが、フォローアップミルクには栄養素の規定がありません。そのため、子どもの成長を促す効果は期待できないそうです。

安いからといってフォローアップミルクに変えるのは危険

フォローアップミルクは、育児用ミルクよりも安く売られていることが多くあります。そのため、コスト削減を目的にフォローアップミルクに変えたいという親御さんがいるようです。

しかし、子どもの健康はお金に換えられません。安いからといってフォローアップミルクを日常的に飲ませることで、子どもの体内に入る栄養価に過不足が生じ、栄養失調になるケースも報告されているそうです。

参考サイト:サモエ

フォローアップミルクと離乳食はどちらが優先?

フォローアップミルクと離乳食と比較すると、多くの専門家が「離乳食」を推奨しています。ここからは、さまざまな小児科や医師の意見をまとめながら、フォローアップミルクよりも離乳食を優先すべき理由を解説します。赤ちゃん=ミルクというイメージがあることから、フォローアップミルクを誤った基準で買ってしまう親御さんが増えないよう、正しい知識を持っておきましょう。

離乳食から「亜鉛」を摂取することが大切

THE GOLD ONLINEの記事では、子どもの成長に必要な亜鉛がフォローアップミルクに含まれていないことが指摘されています。亜鉛は母乳に含まれていますが、その母乳でさえも数ヶ月与えていると含有量が減ってくるため、離乳食から摂取することが大切になるそうです。フォローアップミルクに亜鉛は含まれていないため、子どもの栄養面でいうとフォローアップミルクには不安が残ります。

フォローアップミルクが原因で離乳食が進まないことも

フォローアップミルクよりも離乳食を優先すべきという意見がある中、皮肉にも「フォローアップミルクを飲みすぎて離乳食を食べない子がいる」という指摘もあります。小児科オンラインジャーナルによると、フォローアップミルクは子ども用の飲料として売られているため、甘みが強い上に満腹感を感じやすいのだそうです。フォローアップミルクを飲み慣れてしまうことで、本来食べなければいけない離乳食を嫌がるようになったり、お水や麦茶を飲まなくなったりすることもあるそうですよ。

まとめ

フォローアップミルクの危険性や、飲ませる際の注意点についてまとめました。フォローアップミルクは、育児用ミルクと同じく各メーカーが丹精を込めて作っている製品です。子どもの栄養補給をサポートし、より健康な食生活を送れる助けになるでしょう。

しかし、新生児が育児用ミルクで育つように、フォローアップミルクを主食のようにするのは危険性が高くなります。母乳や育児用ミルクから離乳食にステップアップし、自然な形で食べ物から栄養を摂取できるよう意識しましょう。

えんちゃん
編集長
えんむすび速報 キャラクター
明るく元気でポジティブ。常に笑顔で、読者の皆を元気づけるムードメーカー! みんながもっと毎日を楽しめるように、どんどん楽しい情報をお届けします。