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ロシア発!Telegram(テレグラム)とは?特徴や海外で人気の理由も調査

ロシア発!Telegram(テレグラム)とは?特徴や海外で人気の理由も調査

メールやLINEなど、連絡を取る手段がいくつかありますが、2013年にロシアで開発されたメッセージアプリ『Telegram』をご存知ですか?

非常に匿名性が高く、海外の若者の利用者も少なくないアプリですが、日本での普及はおろか、2018年には一時的ではあるもののロシアでも利用が禁止されました。

そこで今回はテレグラムとは何か、人気の理由やロシアで一時利用禁止となった理由も調査、まとめていきます!

目次
  1. 『Telegram(テレグラム)』概要まとめ
    • Telegramの特徴
    • 高い秘匿性はどのように担保しているのか
  2. Telegramを利用している人はどんな人?
    • 人権活動家や反政府活動家
    • 犯罪者やテロリスト
  3. 最後に

『Telegram(テレグラム)』概要まとめ

Telegramとは、テレグラムメッセンジャーが運営するインスタントメッセージサービスです。

アラブ首長国連邦・ドバイに拠点を置くロシア人のドゥーロフ兄弟(ニコライとパーヴェル)によって2013年に開発されました。ロシア人兄弟がアラブ首長国連邦で開発したアプリで、運営会社である、テレグラムメッセンジャーは租税回避(タックス・ヘイヴン)のためにイギリス領ヴァージン諸島、 トルトラ島に本籍地を置いています。

Telegramの特徴

Telegramの特徴は

メッセージの暗号化や一定時間後に消える機能などを持ち、セキュリティやプライバシー保護、秘匿性の高さ

です。

スマートフォン向けアプリ以外にも、WindowsやmacOS、Linuxなどの幅広い機器向けに提供されています。

やり取りできるのは、メッセージのほか、データファイルや音声・ビデオ動画通話、複数のメンバーとのグループ音声通話機能など、一般的にメッセージアプリで使用できる機能は一通り備えています。

高い秘匿性はどのように担保しているのか

秘匿性の高さが魅力のTelegram。

実際運営会社は「独自開発のプロトコルを用いて通信内容を暗号化しているため、ほかのメッセージサービスと比較してプライバシーやセキュリティが高い点」をアピールしています。

また、“プライベートチャットモード”ではサーバーを介さずに利用者の端末間で直接暗号化して通信できるようになってもいるため、そもそも通信の段階で覗き見られる、ということも防ぐことができるようです。

Telegramを利用している人はどんな人?

テレグラムメッセンジャーによると、月間アクティブユーザーは7億人いるようですが、どのような人が使っているのでしょうか。

どうやら、メッセージの秘匿性の高さから、政権批判や反政府活動、犯罪などで利用されるケースも目立っているようです。

このためロシア国内では2018年4月にテレグラムの使用が禁止されました。しかし、抗議デモなど強い反発が起きたため、2020年6月にこの規制が解除されたことがあります。

人権活動家や反政府活動家

もともとテレグラムは言論の自由を政府の干渉から守ることを目的として開発されました。

その高い秘匿性から、言論の自由が制限されている国々において、政府の検閲を懸念する人々がテレグラムを使用しています。

最近ではロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、ウクライナが現状を世界に発信するために使用した例もあります。

犯罪者やテロリスト

秘匿性の高さは犯罪者やテロリストが使う理由にもなっています。

運営会社もメッセージをみることができず、やり取りの証拠もないため、犯罪の全体像がわからなくなってしまいます。

強盗事件や振り込め詐欺、麻薬の取引やテロなどの大きな事件でのやりとりにも使用されています。日本で話題となった「ルフィ」が主導したとされる犯罪もテレグラムが使われていたそうです。

最後に

今回は近年話題となっているTelegramテレグラムとはなにかについてまとめてきました。

正しい利用方法であれば、非常に秘匿性が高く、プライバシー保護という観点でこれ以上ないサービスなのでしょう。しかし現時点ではそれを悪用する組織が少なくなく、良い印象を持たれていないのが現実。

今後、より良い方法で使う組織が増え、テレグラムの印象が良くなっていくと良いですよね!