この記事では、上野動物園にしかいない動物についてご紹介します。1882年に開園した日本初の動物園である、上野動物園。以前、円山動物園にしかいない動物についてもご紹介しましたが、上野動物園にしかいない動物も魅力が詰まっています。日本で一番有名だといっても過言ではない、上野動物園ではどんな動物に会えるのか、見てみましょう。
上野動物園にしかいない動物
上野動物園にしかいない動物をまとめてみました。聞いたことのない動物もいるかもしれませんが、画像や映像を見てみるとかわいらしく、見に行ってみたくなるかもしれません。それぞれの動物の豆知識や見どころも解説していますので、上野動物園に行く予定があれば、ぜひこの記事で情報収集をしてから当日を楽しんでくださいね!
ジャワマメジカ
ジャワマメジカはマメジカ属の動物ですが、成体でもウサギほどの大きさしかありません。ジャワ島に生息し、バリ島にもいると考えられているそうですが、目撃されたことはないそうです。偶蹄目(ぐうていもく)といって、カバやキリン、ヤギなどと同じくヒヅメが2本に分かれる種類に分類されます。上野動物園には1999年に来園し「夜の森」で飼育されています。上野動物園ではスローロリスと同居しているそうで、餌を取り合うこともあるのだとか!
アイアイ
アイアイはマダガスカルに住む夜行性の動物で、長いしっぽと大きな耳が特徴です。日本では、1962年に発表された『アイアイ』という童謡により、子どもたちも名前を知っているほど有名な動物ですよね。上野動物園では、2001年にマダガスカルから来園しました。
絶滅危惧種に指定されており、マダガスカルではまるで悪魔の化身のように扱われてきたアイアイ。木の中の昆虫を探して食べたり、マンゴーやココナッツの殻に切歯で穴をあけ、細長い中指で中身をかき出して食べたりするのだそうですよ。
ミミセンザンコウ
ミミセンザンコウは、うろこを持った哺乳類の一種です。絶滅危惧種に指定されており、巷ではこのうろこを目当てにした違法取引もされています。理由は、中国やベトナムでは食用として知られ、漢方薬として食べられているからだそう。現在上野動物園にいるミミセンザンコウは、もともと東山動物園にいた個体だそうで、上野動物園に来てからダイエットをし、当時の体重から半分くらいまで減ったそうですよ。
メガネザル
上野動物園にいるメガネザルは「スラウェシメガネザル」といって、大きな目が特徴の猿です。片方の目だけで、脳よりも重いのだそうですよ。また、メガネザルは夜行性のため、この大きな目で夜も周囲がよく見えるのですが、逆に昼間はまぶしすぎて見えないのだとか。生息地はインドネシアで、木から木へジャンプするという移動方法が特徴的です。
【2020年死亡】タテガミオオカミ
タテガミオオカミは、かつて上野動物園でだけ見ることのできる動物でした。しかし、2020年に老衰で亡くなっています。名前は「ジグ」で、2005年にドイツで生まれ、2008年に来園したオオカミでした。頭蓋骨をはじめ多臓器に腫瘍が見つかり、14歳で亡くなったそうです。上野動物園では2010年にオスとメスを同居させ、その後赤ちゃんに恵まれています。しかし、全頭死亡してしまったそうです。
【2024年死亡】フォッサ
2024年3月までは、フォッサという動物も上野動物園の日本では唯一無二の存在でしたが、誤嚥による窒息で亡くなっています。
フォッサは、マダガスカル島だけに生息するネコのような動物で、マダガスカル島では最大の肉食獣だそうです。意外にもネコ科ではなくマングース科で、身体よりも長いしっぽが特徴的。2017年まで、メスのアンバーというフォッサが一緒に飼われていましたが、繁殖には至らなかったそうです。
上野動物園の見どころ
上野動物園の見どころは多岐にわたります。世界中から集まった約300種、3,000点の個性豊かな動物たちに出会うことができ、生態系を学ぶこともできる貴重な場所です。有名な動物から珍獣までさまざまな動物を知ることができるので、子どもから大人まで大満足の動物園ですね。その中でも特に見どころとされている、3つのポイントをご紹介します。
動物の自然な行動を引き出すしくみ
上野動物園には、東園と西園の2つのエリアがあります。それぞれに展示されている動物はもちろん、特色も異なりますよ。東園では主に定番の動物に会えるのが特徴で、ゾウやクマ、ゴリラなど、子どもに人気の動物たちに会えます。西園では、園内人気No.1のジャイアントパンダをはじめ、アイアイやハシビロコウなど珍しい動物を見ることができます。
あらゆる世代が楽しめる造り
上野動物園は、子どもから大人まであらゆる世代が楽しめる造りになっています。東京都心部に位置しているにもかかわらず、四季折々の豊かな自然が楽しめる絶景、上野の歴史と文化を感じる建造物など、見応えがあるのは動物だけではありません。おじいちゃん・おばあちゃん世代とお孫さんたちが楽しめるよう、上野動物園にはベンチも豊富にあり、静寂に包まれながらゆっくり休むこともできるんですよ。
お花見もできる
上野動物園に桜のシーズンを狙って遊びに行けば、動物園とともにお花見も楽しむことができます。上野動物園の中には、9品種66本の桜が植えられており、きれいに咲き誇ります。気温が穏やかで過ごしやすいだけでなく、屋外の動物たちが活発に動く様子が見られるのもポイント。春は動物の出産シーズンでもあるため、可愛い動物の赤ちゃんを見たい人にも、春の来園はおすすめです。
上野動物園のパンダは現在何してる?
上野動物園にはジャイアントパンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」が展示されています。東京ズーネットの近況報告ブログによると、シャオシャオもレイレイも健康状態は良く、日本の暑い夏はエアコンの効いた室内で管理されているそうです。
かつては上野動物園でパンダファミリーが見られましたが、シャオシャオとレイレイの祖父母にあたる「リーリー」と「シンシン」が高齢につき、2024年に中国へ返還されました。
まとめ
上野動物園にしかいない動物を調査しました。上野動物園には多種多様な動物がいますが、上野動物園でしか見られない動物がいるのは魅力的ですよね。なるべく自然に近く、またそれぞれの動物が生まれ育つ環境に似るよう、工夫が施されていることも分かりました。上野動物園のメインであるジャイアントパンダ2頭も、病気やケガなく元気に過ごしているそうですよ。温暖化の影響で動物たちの体調が心配されますが、いつまでも健康でいてほしいですね。