ポーカーはカジノの定番であり、世界中のプレイヤーから愛されるゲームですよね。それは、世界大会やアジア大会などさまざまな場所で大会が開催されているほどで、プロポーカープレイヤーなんかも存在しています。
そんな中で、近年ポーカー界では「GTO」と言う言葉を耳にすることが多くなりました。広まりつつあるポーカーGTOですが、まだまだ知らない人も多いかもしれません。そこで、GTOについて詳しく解説していきましょう。
ポーカーのGTOとは
GTOとは「Game Theory Optimal」の頭文字を取ったポーカーの戦略です。日本語では「ゲーム理論戦術」と言い、相手に搾取されない、負けにくい最適な選択ができます。
ポーカーは究極の心理戦とも言われ、プレイヤーはお互いにプレイの傾向を掴み、対策を立て、プレイヤー同士が均衡状態となります。この状態で、相手に弱点を突かれることを防ぎ、相手にどのような戦術を取られても効果的な戦術が選べるようになるのがGTO戦略です。
最近では、このGTO戦略を磨くため、gtoウィザードというツールを使用する人も増えてきているようです。
GTOとナッシュ均衡状態の関係
GTOの基本はナッシュ均衡に基づいたポーカー戦術で、ナッシュ均衡状態を理解しなくてはいけません。GTOでポーカーをするプレイヤー同士は、戦術を変えると利益を増やすことができなくなり、ナッシュ均衡状態になります。
例えば、じゃんけんをするときにお互いが「グー」「チョキ」「パー」を均等に出していると、勝負は互角でしょう。しかし、どちらかが「パー」を多く出せば、相手は「チョキ」を出しますよね。このようにどちらかのプレイヤーが戦略を変えることによって、相手より優位に立つことはできないのがナッシュ均衡です。
GTOの基本戦略
GTOをポーカーで活用するための基本戦略を解説しましょう。
バランスレンジ
GTOでは、さまざまなハンドを想定しながら強いハンドと弱いハンドをバランスよくプレイしていきます。弱いハンドを持っていても強いハンドを持っているかのように色んなアクションを組み込んでいくことで相手がハンドの予想をしづらくなるんです。
しかし、相手もバランスレンジを用いてプレイしていることもあります。ポジションによって戦略を調整し、自分のレンジと相手のレンジを見極めましょう。
ベッティングレンジを構築する
GTO戦略以外に相手の弱点を突くための「エクスプロイト戦略(Exploitive Strategy)」があります。GTOでは、相手にエクスプロイトされないためにベットサイズを巧みに設定し自分のベッティングレンジを構築することが必要です。相手が提示するポットオッズや相手のレンジ幅、ポジションなどさまざまな要素を考慮しなければいけません。その結果、相手の判断を難しくし、勝利へとつながります。
相手の動きを読む
究極の心理戦なだけあって、相手の動き、戦略、プレイスタイルはよく観察して見極めなくてはいけません。その結果、自分の戦略を練り直したり、時にはフェイクを混ぜることもあります。自分のハンドを弱気に見せたり強気に見せたりすることによって、相手がどのように反応するか分析し、それに応じたアクションを行うことでGTO戦略が有効となります。
GTO ポーカーのメリット
GTOでポーカーをプレイするメリットがあります。
負けにくい
GTO戦略は、経験豊富なベテランプレイヤーやプロポーカープレイヤーに対してでも有効に使うことができます。相手が利益を得る可能性を最小限に抑え、勝率アップです!
ベースラインの構築
GTO戦略は、最適なアクションを選択し続けるため、プレイのベースラインが構築できるようになります。
戦術の選択肢が広がる
GTOをポーカーで実践することによって、最適なプレイの判断力や推測精度が向上し戦術の選択肢が広がります。
学習効率が高まる
GTO戦略は、ポーカーを学ぶうえで座学として取り入れられています。そのため、結果に左右されずに効率良くポーカーの学習が可能で、上達やスキルを極めるために重要です。GTO戦略を理解して攻略していくと、知らず知らずのうちにポーカーがうまくなり必然的に負けにくくなるでしょう!
最後に
GTOは現代のポーカーにおいて、最も理論的に最適な戦略です。GTO戦略を身につけておけば、長期的に相手のアクションに対して自分がどのようにアクションを起こせばいいのかなど最適な選択がし続けられるでしょう。また、どれだけ強い相手がきても五分五分に戦えるかもしれませんね。GTO戦略を攻略すればどんな相手にでも勝利は目前です!