この記事では、南方熊楠さんに子孫がいるのかどうか調べてみたいと思います。息子さんがおり、心の病を抱えていたという噂、そして昭和天皇と意外な関係性があるという情報も。南方熊楠さんが生前どのような人生を送ってきて、子孫はいるのかどうか、調査しました。元祖・エコロジストとしても名高い南方熊楠さんの功績や家族について掘り下げてみましょう。
南方熊楠さんの生涯や子孫に興味がある人は、ぜひ最後までご覧ください!
南方熊楠に子孫はいる?
南方熊楠さんは植物学の分野で、変形菌について研究されていたことで知られています。
世界の植物学・民俗学に大きな功績を残したほか、世界遺産に登録された「熊野古道」の自然を守り続け、エコロジストの先駆けとして注目されていますね。
【参考サイト:私のたなべ】
そんな南方熊楠さんですが、直系の子孫はいないとされています。南方熊楠さんには息子さんと娘さんがいましたが、その2人に子どもがいなかったためです。
南方熊楠の息子は心の病にかかった?
南方熊楠さんは明治39年に結婚し、翌年に長男・熊弥さんを授かりました。熊弥さんは高校受験のタイミングで精神を病んでしまい、療養生活を送っていたそうです。
賢く自慢の息子だっただけに、南方熊楠さんのショックは大きく、また病院や治療の費用もかさんで生活は苦しくなっていきました。
【参考サイト:南方熊楠記念館】
産経新聞記事によれば、熊弥さんの病名は統合失調症だったとみられ、他人の家に侵入したり暴力を振るったりすることもあったそうですよ。
息子は回復せず早世していた
熊弥さんは施設に入れられていましたが、経済的な事情から南方熊楠さんが家を借り、看護人を雇って面倒を見てもらっていたそう。南方熊楠さんが先に亡くなりますが、最後まで熊弥さんの名前をつぶやいていたそうですよ。その後、熊弥さんは53歳で亡くなっています。精神を病み情緒が不安定だった熊弥さんでしたが、妹の文枝さんは「優しい兄だった」と語っているそうです。
【参考サイト:南方熊楠顕彰館】
熊弥さんが統合失調症を発病した原因については明かされていないものの「南方熊楠の息子である」ということに重圧やストレスを感じていた可能性が指摘されています。
南方熊楠と昭和天皇の関係とは?
生物学者だった南方熊楠さんは、昭和4年から昭和天皇に進講を行っていました。昭和天皇は、皇太子時代から生物学に強い関心を持っていたそうで、特に南方熊楠さんが専門としていた変形菌の研究に興味を示されていました。昭和天皇に献上した粘菌の標本は、段ボールでできた森永のキャラメル箱に入れたことでも知られていますね。
【参考サイト:森永デジタルミュージアム】
まとめ
南方熊楠さんに子孫がいるのかどうか調べました。南方熊楠さんには一男一女がいましたが、彼らに子どもはいなかったとみられ、2024年現在南方熊楠さんの直系の子孫は残っていないとされています。学業に勤しみ自慢の息子だとされた熊弥さんは、高校受験という大切な時期にストレス起因で精神病を発病。以降、症状に苦しみながら療養していた生涯だったといいます。波乱万丈だった南方熊楠さんの人生ですが、自然を慈しみ保護活動に人生を懸けた南方熊楠さんの功績は、今後も語り継がれていくことでしょう。